アイキャッチに、母は、と書きましたが、専業主夫の父も同じ。
乳幼児の子育てをする人は、休まなければいけないのです。
※乳幼児だけではなく、障害児者、高齢者など24時間ケアする必要のある相手がいる人はだれでも休まなければいけません。
レスパイト(一時的休息)とは?
詳しいことは、すでに子育て支援者向けの記事「レスパイト(一時的休息)はケアギバー(誰かを世話する人)の権利です!」に書いてあるので、まずはクリックしてみてください。
とにかく、世話をしている相手と離れて過ごすのがレスパイトです。
だから、日中長い間保育園に預けて働いている人は、むしろレスパイトは必要ないかもしれない。
働いている時間が、結果的にレスパイトになっているから。
四六時中乳幼児の世話をしているようなら、レスパイトが必要です。
レスパイト中に子どもの面倒を見るのは、パートナーでも、祖父母でも、保育サービスでもかまいません。
時間がどのくらいという決まりもありません。充分リフレッシュするまで、たっぷりとるのがお薦めです。
どんなに少なくても月一回、できれば週一回はレスパイトしてほしい。
それくらいのペースでレスパイトできると、子育てストレスは大きく軽減します。
レスパイト(一時的休息)が権利!?
レスパイト(一時的休息)という言葉は知っていても、それが権利だと知っていましたか?
レスパイトは、ケアギバー(日常的に誰かを世話している人)が、健康的な生活を営むために、なくてはならないもの。
誰にも非難されるべきものではないし、堂々ととっていいものなんです。
さあ、常識を変えよう
「自分の子は自分で」ってみんな言うけど、実は、今のように母親がベッタリ子どもの世話をする習慣なんて、そんなに歴史のあるもんじゃないですよ。
ざっくり言って、今あるような「主婦の子育て」は大正辺りから始まって、昭和の時代に定着した感じ。
それまでは、母親だって貴重な働き手だから、子どものことばかりはしてられなかった。おじいちゃんおばあちゃんや親せき、年上の子ども、集落の人たちの手を借りて、もっと言えば、コミュニティ全体で子どもを育てていたみたいです。
つまり、「親なんだから、ちゃんと子どもを育てなければ。」という、骨の髄まで刷りこまれた私達の価値観は、だいぶ古く見積もっても、ルーツはせいぜい江戸時代。明治になって西洋から持ち込まれた考えも入っているし、昭和の時代の影響も。そうやって考えていくと「こうでなきゃ」って信じていたすべてが、歴史の浅い思い込みにすぎなくなってくる。
親の子育ての結果が子どもの出来に影響するとか、みんな言いすぎるのよ。
レスパイトくらい、なんの弊害があるものか。
親は、とくに専業の親は、自分の状況に応じて、大いにレスパイトを利用すればいいし、必要なければ、しなくてもいい。
くりかえすけれど、レスパイトは権利。
つまらない「常識」に囚われて、必要のない自己規制をして、幸せを逃すことだけは避けてほしいんだよなあ。