ふつうは心配するものです
親御さんたちは本当によく子どもの心配をする。
そういう私だって、子育て時代は1年じゅう心配ばかりをしていたから、
その気持ちはすごーくよくわかる。
なにも知らず、なにもわからず、はじめての子育てをしていたら、
心配するなって言われても、それは無理。
だからこそ、最初に覚えていてほしい。
「心配」はいらないってことを。
親の影響は絶大
良くも悪くも、子どもにとって、家庭(またはそれに代わるもの)は、はじめて出会う社会。
そこに漂う雰囲気や、親の考え方の影響のもとで、彼らは育っていきます。
mami
学校でたくさんの子どもたちと過ごしていると、それは本当によくわかります。こどもたちはそれぞれ、自分の家の考え方のクセというか、家風というか、そういうものをしょって学校に来ている感じ。
特に、母親の影響は、じわじわと子どもに沁み込んでいきます。
心配は「信じていない」のメッセージ
だから、親(またはそれに代わる人)、特に母親が絶えず子どものことを心配していると、
子どもはこう考えます。
「お母さん(または他の保護者)が心配っていうんだから、自分は、心配な存在なんだ」
愛情のあまり、つい心配しているのに、それが、知らず知らずのうちに、子どもの自信―自分を信じる力―を削いでしまうのです。
それほど、親(保護者)の影響は大きいのです。
影響力を逆手に取れ!
ということは、この絶大なる影響力を逆手に取れば、うまく行くと思いませんか。
つまり、「あなたなら大丈夫」と、親(保護者)がドーンと構えて一切心配しなければ、子どもは、自分を信じて前につき進めるのではないかと。
「そうは言ったって、心配だからしょうがない。」
……ですよね。
それじゃあ、心ではハラハラしながらも、顔では思いっきり演技して、ニッコリ笑顔で「だいじょうぶ」と笑いましょ。
そのほうが、ぜったいうまくいくから。
子どもって、心配して手をかければかけるほど、手がかかるようになるという側面もあります。つまり、「心配」は自立も阻んでしまう。
だから、心配はいらない。